どうも、学習空間八千代台、習志野藤崎教室の高橋です。今日は最近ハマった出来事についてお話します。
私が大学生のとき、一人の面白い友達がいました。この友達は「戦隊ヒーロー」が大好きだったのです。「二十歳を超えた大人が何を戦隊ヒーローなんて。」と心の中でばかにしていたのですが、最近ひょんなことから、私も「戦隊ヒーロー」を見てみました。彼の一番のお勧めだった『鳥人戦隊ジェットマン』という作品です。なんとこれが大の大人でもすっかり熱中してしまうほどの(いや、むしろ完全に「子供向け番組」の域を逸脱していました)傑作だったのです。
普通「戦隊ヒーロー」と言うとどんなイメージがありますか。正義感に燃える主人公とその仲間が、強力な武器や必殺技を駆使して悪に立ち向かい、見事に勝利する。こんなところでしょうか。しかし、この作品はそうではありませんでした。まず、リーダーであるリュウ(レッド)を除いては誰も正義のためには戦っていません。カオリ(ホワイト)はこれまでの退屈な暮らしに飽き飽きしており、ジェットマンになれば刺激的な毎日がやってくると喜びます。アコ(ブルー)は女子高生で、お金欲しさにバイト感覚でジェットマンを始めます。ライタ(イエロー)は実家の畑が敵に荒らされたことが許せない、という何とも幼稚な理由でジェットマンになります。酒、たばこ、女性、ギャンブルが大好きないわゆる「遊び人」であるガイ(ブラック)は「人類なんていっそ征服されてしまったほうが良い」とはき捨てるように言います。それもそのはず、レッド以外の五人はもともと、ジェットマンになる気なんてない、ただの民間人だったからです。不慮の事故により、望まずしてジェットマンに変身する力を身につけてしまい、むしろ不本意ながら戦いに巻き込まれた人たちです。この作品の面白さの一つは、これまでのヒーロー像を全面的に覆したことにあります。
みなさんは「そんな五人だってどうせすぐに世界平和の大切さに気付いて真面目に戦い始めるんでしょ?」と思うかもしれません。しかし、そう簡単にはいかないのがジェットマンです。むしろ、しょっちゅう仲間割れをしており、五人全員で戦わないことの方が多い印象すらうけます。原因はなんと「女性の取り合い」でした。カオリはリュウに恋をするのですが、リュウは敵に捕らえられた元恋人が忘れられず苦悩します。またガイはカオリが好きで、「リュウではなく、俺に惚れろ」と言う始末(普通好きな相手に面と向かって「俺に惚れろ」なんて言いますか…)。挙句の果てにカオリもカオリで「リュウも好きだけど、実はガイもいい」なんて言い出します。もう、世界平和そっちのけです。それでも紆余曲折を経て五人の心が一つになるのは物語がのこり数話となったところです。この物語はきっと、ヒーローだって人間なのだし、恋もすれば嫉妬もする。迷うこともあるし、心がくじけることだってある。ということを伝えたかったのだと思います。実際、リーダーのリュウは、他のメンバーに「俺たちは世界平和を守るのが使命。そこに個人的な事情をもちこむな。公私を混同するな。」と説教をする割には、物語の中でたびたび元恋人の幻を見て、たびたび「心ここにあらず」の状態になってしまいます。
このような特徴から、『鳥人戦隊ジェットマン』は「これまでの戦隊ヒーローの歴史を変えた作品」と言われています。最終的にはジェットマンは悪に勝つのですが、本当に人間くさい戦隊ヒーローだったと思います。しかし、この人間くささの中にやどる「温かさ」は悪をバッタバッタとなぎ倒す正義の味方が持つ「強さ」よりも大切なものなのかもしれません。
以上、最近ハマった出来事でした。ではまた~。




















