竜王戦が開幕しました。

個別指導の学習空間 八日市・彦根教室の金城です。

今回は趣味の将棋の話です。
前回はこちら

以下は素人将棋ファンの私見・感想となります。
見解や表現の誤りにつきましては何卒ご容赦ください。

先週10/8 (金) より、第34期竜王戦七番勝負が開幕しました。
豊島将之竜王に藤井聡太三冠が挑戦中です (称号、段位は2021年10月現在のもので、以下同様とします)。
「なに言ってんだ?」と思った方のために、将棋のタイトル戦のシステムを軽く説明します。

将棋のタイトル戦は2021年10月現在8つあり、それぞれ1年を掛けて予選を行い挑戦者を決め、その挑戦者がタイトル保持者に番勝負を挑みます。
七番勝負であれば4勝先取り、五番勝負であれば3勝先取りです。
「テニスでいうところの4大大会が将棋界には8つあり、大会によって7セットマッチと5セットマッチの違いがある。」といったイメージでしょうか。

上で述べた竜王戦は、1月~9月にかけて予選、10月~12月に七番勝負が行われます。
各棋戦ごとに番勝負の時期がずれているので、将棋ファンは絶え間なくビッグマッチを楽しむことが出来ます。
例えば名人戦は4月~6月に七番勝負、王座戦は9月・10月に五番勝負が開催されます。

また、ボクシングなど格闘技のタイトル戦との共通点として、
「タイトル保持者は予選 (挑戦者決定リーグ戦やトーナメント) を全て免除でタイトルマッチへ出場」
「タイトル戦を制した者が次のタイトル戦で負けるまで、チャンピオン (将棋の場合はそのタイトル) を名乗る」
という点があります。

例えば、豊島竜王や藤井聡太三冠の段位は九段ですが「豊島九段」「藤井聡太九段」と呼ばれることは通常ありません。
豊島竜王が先に4勝すれば防衛で、「豊島竜王」「藤井三冠」という呼称が継続されます。
藤井三冠が先に4勝すれば奪取で、「藤井竜王 (王位・叡王・棋聖)」「豊島九段」という呼称に変わります。
タイトルの序列や呼称のルールについてはややこしいので割愛。

ちなみに、「藤井九段」と言ってしまうと、現在の将棋界では同姓の「藤井猛九段」のことを指します。
藤井システム」という戦法が冠しているのは藤井猛九段のご芳名です。

2021年10月現在、8つのタイトルを4人の棋士が占めている状況です。
渡辺明名人 (名人・棋王・王将の三冠を保持)
豊島将之竜王 (現在3連覇を掛けて防衛戦)
藤井聡太三冠 (王位・叡王・棋聖の三冠を保持し、同時四冠を掛けて豊島竜王に挑戦中)
永瀬拓矢王座 (先日10/5に木村一基九段の挑戦を退け3連覇達成)

全員レーティング上位の超強豪 (テニスでいうところのビッグ4) ですが、藤井三冠のレートは突出して高いです。

棋士それぞれに棋風、得意な戦型・戦法といった個性があり、やはり強い棋士にはファンが多いです。
自分と同じ戦法を愛用する棋士のファンになるパターンも多いようです。
ぼくは藤井三冠はもちろん、連盟会長の佐藤康光九段永世七冠羽生善治九段、そして元はアマチュア棋士・現在もYouTuber (歌手) としてご活躍の折田翔吾四段 (アゲアゲ先生) のファンです。
ちなみにですが、他のYouTuber棋士のチャンネルは全く見ません。

閑話休題。

最初に述べた竜王戦七番勝負第1局は挑戦者藤井聡太三冠の先手となり、戦型は相掛かりに。
これはプロやコンピュータ将棋で大流行中の戦闘スタイルです。
ぼく (※) も好きで、先手/後手どちらを持ってもよく指す戦型です。

※「初手/2手目で必ず飛車先を突く居飛車党で、相掛かり横歩取りが好き。対振りには銀冠穴熊を多用。たまに棒金。」と言えば将棋がお好きな方ならご理解いただけると思います。

序盤で豊島竜王が機敏な動きを見せて有利な展開となり、その後も差がついたまま中盤戦がジワジワと繰り広げられました。
しかし、終盤の入り口、76手目の△7七飛成以降はヨリが戻ったようで、その後は先手ペースで終盤へ突入。
そこから最後まで藤井三冠が緩みなく押し切り、123手目▲3四桂打までの局面で豊島竜王が投了。
第1局は挑戦者藤井三冠が勝利し、タイトル奪取まであと3勝として一歩リードです。

最善手マシーンと化した豊島竜王の序盤・中盤や、それに振り切られず食らいつき、一方的にやられず終盤の攻め合いまで持ち込む藤井三冠の指し回しが素晴らしかったです。
仕事が終わった瞬間にライブ中継アプリで2日目の棋譜を確認しましたが、非常に見ごたえがありました。
第2局は10/22・23に行われます。楽しみです。

このブログの読者層を完全に無視した趣味の話を展開してしまい、誠に申し訳ありません。

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