忘却曲線、正しく理解してますか?

学習空間、姫路今宿教室・姫路灘教室の今井です!

私たち指導者側が復習の大事さについて語るとき、「忘却曲線」の話をすることがありますが、実は本来の定義と異なる説明をしていることがあります。

今日は誤解されがちな「エビングハウスの忘却曲線」についてお話します!
もし誤解して使っている先生がいたら指摘してあげましょう!

よくある誤解として、忘却曲線とは

「暗記した内容のうち、1時間後には44%、1日後には34%しか覚えていない」

といった内容ではありません。

「1時間後には節約率が44%、1日後には節約率が34%」
が正しい内容です。

節約率とは「一度記憶した内容を再び完全に記憶しなおすまでに必要な時間を、どれだけ節約できたか」を表します。

つまりある内容を覚えるのに100分かかったとして、1時間後にもう一度覚えなおすのにかかる時間の目安が56分だということです。(44分減らすことができた=44%節約)
1時間後に56%を忘れているわけではないので、ここが誤解ポイントですね!

また、この実験は「ランダムな文字列」を覚えるためにかかった時間であり、「意味のある文字列」「自分に関係のある言葉」「関係のある単語同士」を覚える際にはもっと曲線がゆるやかになり、節約率は高くなる傾向があります。

つまりは、復習は早めに行えば行うほど「復習に必要な時間は減る」ということです。

実際暗記においては、長い時間をかけることではなく、短い時間の復習を何度も回数を重ねる方が大事だと言われています。

なので英単語や社会の暗記も、1つ1つにかける時間は極力短くして、代わりに範囲を何周も何周も繰り返すようにすると最も効率よく覚えられます。

そろそろ皆さん夏休みに突入している頃だと思います。夏の間にしっかり復習して、周りに差をつけていきましょう!

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