【朝廷】と【幕府】の違い

個別指導の学習空間(埼玉西部エリア)
上尾西教室&入間扇台教室の本橋です。

今回私からは、
歴史のネタを一つ。

「朝廷」「幕府」の違い。
少し掘り下げたいと思います。



社会の歴史(日本史)で
やたら出てきますよね。朝廷と幕府。

実は
日本の歴史って、
「朝廷と幕府の主導権争いの歴史」
なんです。

でも
生徒さんに
「朝廷って何?」と聞いても、「…」
「幕府って何?」と聞いても、「…」
って感じですね。



これは、しかたないです…。
私も、中学生の時に明確に答えられたか。
無理ですね…


朝廷とは?幕府とは?


という事で、
まずはそれぞれの意味から。

朝廷(ちょうてい)

漢字文化圏諸国における君主制下で、官僚組織を伴った政府および政権を指す。また、君主が政治執務を行う場所や建物

幕府(ばくふ)

日本において、征夷大将軍を首長とする武家政権もしくはその政庁を指す語

©️Wikipedia

…はい。
安定の難しさですね。
わかりづらいですね。



限りなく簡単にいきましょう!


「朝廷」
→天皇が政治をする場所やしくみ。

「幕府」
→武士が政治をする場所やしくみ。

こう覚えておけばOK。
違いは、天皇か武士かだけです。




もう少しだけ詳しくいきましょう。

【朝廷】
古代の日本では、天皇が中心に政治を行っていました。
その天皇が政治を行う場所やしくみが、
朝廷。
朝廷が政治を行ったのは、
奈良時代平安時代です。

【幕府】
平安時代の後半に、武士が権力を握ります。
武士のリーダーが将軍。
強力な武力による支配ですね。
その将軍が政治を行う場所やしくみが、
幕府。
幕府が政治を行った時代は、
鎌倉時代、室町時代、江戸時代です。

古代から、
政治の実権は朝廷(天皇)にあった。
しかし、
鎌倉幕府から実権が幕府(武士)に移った。

この流れ、とても大切です。



朝廷VS幕府


ただ、
幕府政治の間も朝廷は無くなってはいません。



鎌倉時代には、
後鳥羽上皇が実権を朝廷に奪い返そうとしました。
(承久の乱/1221年)

後醍醐天皇も、天皇中心の政治を目指しましたね。
(建武の新政/1333年)


朝廷と幕府。
時には争いながら、ずっと共存してきた。
それが日本なんですね。

ここで、疑問がわきます。

武力で日本を支配し続けた、
武士さん(将軍)。
幕府の強大な武力を使えば、
ライバルである朝廷を簡単に滅ぼせたのでは?

なぜ滅ぼさなかったのか。




この答えは、
天皇はやはり「別格」だからです。
(※諸説ありますが。)

現代でも、
天皇は君臨してますね。
天皇は代々続く日本の「王家」。

荒くれ者の武士も、
やはり天皇には「畏敬の念」を抱いていたのではないでしょうか?




それでは最後に、
高校入試で恐ろしくよく出る
天皇(朝廷側)3人
武士(幕府側)3人

を挙げときますね。

最低限これ覚えておくだけで、
だいぶ違いますよ~。

「天皇」
天智天皇
→元中大兄皇子。大化の改新を行なった。その後天皇に君臨。

聖武天皇
→奈良時代に、仏教を広めた。

後醍醐天皇
→実権を幕府から朝廷に取り戻そうとした。建武の新政を実施。


「武士」
源頼朝
→鎌倉幕府を開いた。

足利尊氏
→室町幕府を開いた。

徳川家康
→江戸幕府を開いた。

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