全体研修会の講演からー子どもの成長を「邪魔するもの」と「傾聴」の効果

個別指導の学習空間 高崎筑縄,前橋大島教室の清水です。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが2類から5類に変更となり,生活がコロナ禍前に戻りつつありますがいかがお過ごしでしょうか?

学習空間でも4年ぶりに全講師が一堂に会し,全体研修会を開催することができました。本当に長い長い4年間でしたが,ようやく平常時に戻って来たという感覚です。

さて,今回の研修会では日本青少年育成協会認定S級トレーナーの大村様に講演を頂きました。私は前職時代に初級教育コーチの資格を取得し,そこからしばらく本を閉じたままでしたが,これを機に久しぶりに本を開き学んだことを思い返すようにしています。そうしているうちに自身のブレが無くなり,より指導にも熱が入ってきたように感じます。前回のブログにも書きましたが,意味の無いことって起こらないんですね。

今回の講演のテーマは「傾聴」。教育コーチの持つ信念に,①人は育とうとする生き物だ,②人は自分の中に答えを持っている,③人はそれぞれ,というものがあります。側から見るとなかなか勉強しない生徒,やる気の無いと感じる生徒もいますが,それらの生徒に共通しているのは「邪魔するもの」があることだと大村様は仰っていました。

「邪魔するもの」とは劣等感,不安,自信のなさ,時には保護者や教師の「育てたい!」,「育てなきゃ!」という思いが「邪魔するもの」になることもあります。この記事をご覧になってどきっとしたお母様,お父様もいらっしゃると思いますが,私はその行為を否定している訳ではありません。なぜなら当たり前のことですが,どのお母様,お父様も自分の子どもにこうなってほしい!こうあってほしい!ということを誰よりも考えて接しているからです。日々の保護者面談や立ち面談で子ども達への想いがひしひしと伝わってきます。本当に素晴らしいお母様,お父様だと心から思います。

子どもはイガグリのようなものと大村様が仰っていたのが印象的でした。「子どもは時にイガで武装して懸命に育とうとしており,それを切ってしまったり,無理矢理皮を剥いでしまうと中の身が腐ってしまいます。時が来れば子どもたちはイガを破って飛び出します。そして芽を出し,根を出し,枝葉を伸ばして立派に育っていきます。育ち続ける子どもをイガごと丸ごと愛し,成長を見守ってやりましょう。」というものでした。

また,子どもの成長を「邪魔するもの」として,「自分は頭が悪い」「どうせ私なんて…」という子ども自身のBelief (思いこみ)や潜在意識も影響しているように感じます。そんな時こそ子どもの話しに耳を傾けてください。「話す」ことは「放す(抱えているものを手放す)」こと,「離す(自分の心のなかにあることが客観視でき,明確になる / 自分の向かう方向が明確になる)」こと,そして「聴す」は「ゆるす」と読みます。「すっきりした」,「楽になった」,「受け容れられている」,「自分はここにいていいんだ」という気持ちを与えるのが傾聴の効果です。傾聴の三要素については次回以降のブログに書きたいと思いますが,まずは自分が子どもにどう見られているかということは脇に置いて,意識の矢印を子どもに向け,全身で想いを受け止めてあげてください。

私もさらに自分を磨き,お預かりした生徒1人1人の持っている力を最大限引き出す指導を行なって参ります。

今後ともよろしくお願い致します。

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