気合を入れるのは逆効果…?

個別指導の学習空間 埼玉西部エリア 川越南・学プラ担当の小宮です。

川越南教室では、定期試験が学校から帰ってきたと思ったらすぐに北辰テストがあったりと、受験生にとってはハードな時期になっています。
ただ、3年生は部活にかけていた時間をこれからは勉強に割くことになると思うので、まぁここが受験勉強の入り口、ということで…

さて、突然ですが、皆さんは「やるぞ!!」と決めて気合を入れた途端に急にやる気がしぼんでいく、なんて経験をしたことがありますか?
勉強でもそれ以外の課題でもそうですが、気合を入れてやろうとすると逆に嫌になって遠ざかる…なんてこと、私も経験があります。

実はこれ、心理学的な言い方で

「生理的覚醒による優勢反応の強化」

というもので説明することができます。

…はい、今回は心理学のネタです(今更感)。

小難しい言い方をされているため、一見するだけだと「ん?どういうことだ?」となるかと思います。ただ、それぞれ意味を見ていくとこの言葉の真意や、ある程度対策も見えてきます。

まず、前半部分にある「生理的覚醒」。これは簡単に言ってしまうと「気合を入れる」ことです。先程の例でも行っていましたね。つまり後半部分の「優勢反応の強化」のトリガーになっているのは「気合を入れる」ことなんです! (いやその優勢反応の強化が分からんっちゅうねん…)

優勢反応とは「強い方の気持ち」、もっと言ってしまえば「本心」になるでしょうか。例えば、

・「ゲームしたい!…でも宿題があるしなぁ…」
この例ですと本音は「ゲームをしたい」であるため、優勢反応は「ゲームをしたい」ですね。

・「勉強しなければ!…でもめんどくさい…」
この場合は「めんどくさい」が本心であるため、優勢反応は「めんどくさい」ですな。

以上のことから、この「生理的覚醒による優勢反応の強化」というのは、砕けた言い方に直しますと

「気合を入れると強い方の気持ち・抱えている本音がより強く出てくる」

ということなんですね。

本心で「やりたくない」「めんどくさい」とか思っている事柄をやらなければいけない場合「気合を入れるとよりネガティブな気持ちが強くなってしまう」ということになります。
恐らく皆さんが面倒なことに立ち向かう時には、己を鼓舞する意味も込めて気合を入れることも多いかと思います。しかし、もし本心では「やりたくない」と思っていたとするなら、気合を入れることははっきり言って逆効果。より「やりたくない」という気持ちが強まり、モチベーションが削り取られるんですね…。

では、そのような場合はどうすればよいのか。本心でしんどいと思っていること、やりたくないと心の中では思っていることをきちんとやるためには…

ここまでの話から察したかもしれませんが、「気合を入れなければいい」んですね。

「えっ!?気合い入れないとやる気にならないよ!?」と思ったそこのアナタ!先程の「生理的覚醒による優勢反応の強化」の説明を思い出してください。
「本心でやりたくないと思っている場合、気合を入れるとネガティブな気持ちが強まる」んですよ?

人間、余程の飽き性でもない限り、1度始めてしまえば意外としばらくはやり続けられるものです。始めるまでにウダウダしていることが多いんです。
始めるだけのことに、そんなに気合を入れる必要は、実はないんです。(勘違いしないでほしいのは、気合が入ってない=やる気がない、というわけではない部分です)

その始めるためのキーワードは、「とりあえず」です。

「とりあえず机に向かって、とりあえず教科書読むだけやってみよう」
「とりあえずペンを持って数字を書いてみよう」

本心で「面倒だ」と思っていることをやらなければならないときは、最初から全部やろうとするのではなく、「自分の出来そうなレベルにまで引き下げたうえで取り組んでみる」というのは有効な手段の1つです。
完璧を求める必要は、全くありません。

私も実際学生時代、手間暇のかかるレポートを書くにあたり、「これからやるぞ!」と気合を入れて一気にやっていた記憶がほとんどありません。
大概は「とりあえずレポートやっとくか」という程度でした。
それでも、大学生だった頃にレポートの提出期限に間に合わず、といったことはありませんでした。

何かに立ち向かう時、気合を入れることが正解とは限りません。時には肩の力を抜いてやってみることも大切ですよ。(私もできていませんが…)


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