個別指導の学習空間 高崎筑縄,前橋大島教室の清水です。
GW前半,鶴ヶ城に出かけて来ました。鶴ヶ城は今から約630年ほど前にその前身ともいえる東黒川館を葦名直盛が築いたのがはじまりといわれています。1589年には伊達政宗が入城,それ以後も蒲生氏郷や上杉景勝など,多くの人物が城主を務めました。戊辰戦争では約1ヶ月に及ぶ激しい攻防戦が繰り広げられました。圧倒的な物量を前に老若男女が戦争へと参加し,その中には会津藩の軍制で数え16~17才の会津藩士子弟で編成された白虎隊も含まれました。
白虎隊は幼少期會津藩校日進館で学びますが,同じ町に住む六歳から九歳までの藩士の子供たちは,十人前後で集まりをつくっていました。この集まりのことを会津藩では什と呼びます。そのうちの年長者が一人什長となりました。毎日順番に什の仲間のいずれかの家に集まり,什長が什の掟を一つひとつみんなに申し聞かせ,昨日から今日にかけて掟に背いた者がいなかったかどうかの反省会を行いました。その中でも
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
ならぬものはならぬものです
という掟は現代にも通ずるように感じます。これらをしっかり伝えられぬ大人がどれくらいいるでしょうか。
先人から学ぶ事は多くあります。それらを絶やさず次世代にしっかりと伝えていく大人でありたいです。
ここで一首
八重桜 ながむる人は 変われども 昔日(むかし)の教え 籠城(しろ)に谺(こだま)す