意味への意志~ホロコーストを超えた超人の考え~

はいどうも。

個別指導の学習空間 埼玉西部エリア 川越南・学プラ担当の小宮です。

今回の話題は、「意味への意志」という考え方です。
これは、ヴィクトール・フランクルというオーストリアの精神医学者が唱えた考え方で、「生きる力」に関わってくる話になります。

これをフランクルが唱えた背景には、彼自身の人生があります。

皆さんは、かの有名なナチスドイツが行ったユダヤ人大虐殺、「ホロコースト」はご存じでしょうか?

ある日突然、ユダヤ人というだけで収容所にぶち込まれ、死ぬまで働かされる…そんな惨いことが行われていた、人類の負の歴史です。
フランクルはユダヤ人であったがゆえに、収容所に入れられており、妻も両親もなくした中で生き延びています。

そんな過酷な体験をしてきた彼が唱えた考え方こそが、「意味への意志」という考え方です。

これは、

全ての人間は、自分の人生の意味を求めている

というものです。

はっきりと「生きる意味」を自覚すれば、例えば明確に人から必要とされていれば、その人はしっかりと生き延びよう、という充実した気持ちになるでしょう。
しかし、それを見失ってしまうと、「自分は何のために生きているのか…?」となってしまい、気分は落ちていくでしょう。

…はい、聞こえてきそうですね。その「意味」って、一体なんだ!?、と(笑)
まどろっこしい言い方をせずに、さっさと結論を言え、と…

フランクルはこれに対し、3つの価値を唱えています。

1.体験価値

2.創造価値

3.態度価値

それぞれ軽く見ていきましょう。

1.体験価値
これは、何かを「体験」することの「価値」になります。
有名な映画を見たり、いい友人と出会うことができたり、旅行に行ってみたり等…これらすべて、「体験価値」になります。
「この瞬間を味わうために今まで頑張ってきた」…という時が来ること、また「こんな考え方もあるのか!」と知ること…
これらは立派な「生きる意味」ですね。

2.創造価値
創造価値は、何かを生み出したり、仕事で何かを作り出したりといった、「作り出す」ことでの価値となります。
これは特に、仕事でのやりがいの話にもつながるでしょうか。
会社の規模や職種に関わらず、手を抜くことなく目の前のタスクにぶつかり続けていれば、何らかの価値を創造することができ、それを認めてくれる人は存在するでしょう…。
まさに「生きる意味」につながりますね。

余談ですが、フランクルはこのように言っています。

幸せは、目標ではないし目標であってもならない。そもそも目標であることもできません。幸せとは結果にすぎないのです。

…結局、お金があってもいい会社に就けても、あくまで幸せなのは本人の積み上げてきた結果にすぎません。
むしろ、「お金があるから幸せ」というトップダウン的思考は、実は不安定な柱の上にある、非常に脆い思考です。
本当に幸せを感じている人は、どういう状況であれ幸福ですから…。

3.態度価値
態度価値は、直面した現実に対する「態度」によって実現される価値のことです。
フランクルの言葉の中に、このような言葉があります。

あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。

「体験価値」や「創造価値」は、もし病気で寝たきりになったりした場合は難しくなってきます。
しかし、「これが治ったら…」と考えて、そこから「体験価値」や「創造価値」につなげることはできますし、
もし余命いくばくもない場合も、懸命に生きようとする様はそれだけで、家族や友人に「勇気」や「生きる意志」を与えるでしょう。

これがもし、「もうどうしようもないから…」なんて態度だったら、間違っても他人に良い影響は与えられないでしょう。

このように、ある運命に直面したときに、それに対してどのような「態度」をとるかによって、価値が生まれ、他者に影響を与えるもの、それが「態度価値」です。

フランクルはこの3つの価値から、

どんな時も、人生には意味がある。どんな人のどんな人生であれ、意味がなくなることは決してない。だから私たちは、人生の闘いだけは決して放棄してはいけない。

と唱えています。
何より、これを唱えているフランクル自身が、強制収容所の過酷な環境を生き延びているわけですから、自らの人生をもって証明をしているわけです。

また、フランクルは次のようにも述べています。

そもそも我々が人生の意味を問うてはいけません。我々は人生に問われている立場であり我々が人生の答えを出さなければならないのです。

…そう、「生きる意味」は、はっきりこうだ!と決めることはできません。ましてや他人からどうこうと言われるものでもありません。
それを決めるのは、他でもない、自分自身です。

だからこそ、「今は何をやるべきか?」「今、何が自分に必要か?」という問いかけを行い、実際に行動に移すしかないのです。

よく「将来絶対に使わないからやる必要がない」と屁理屈を言う生徒もいますが、新たな分野に踏み込む、という行為自体が「体験価値」なのです。
その分野の知識を直接使うことはなくとも、その考え方を「知っておく」だけでも世界の見方が少し変わるかもしれません。
それを、「将来使わない」という曖昧な理由で自分から放棄してしまうのは、非常にもったいないですよ。

「態度価値」をもって、意識して、勉学に励み、行動に移していきましょう。
積み上げた先に、あなたにどのような世界が待っていて、どこの世界に行くかは…将来のお・た・の・し・み♪


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