古典(古文・漢文)て、なんで勉強しなきゃいけないの?→人生を豊かにするため(文部科学省)

個別指導の学習空間(埼玉西部エリア)
入間扇台教室&桶川西教室の本橋です。

勉強してて苦痛が増えてくると、
「そもそも、なんでこんなの勉強しなきゃいけないんだ!」

自暴自棄になってきますよね…

わかりますわかります。
その主たるものが「古典」(古文・漢文)だったりします。


「なぜ古典を学ぶのか。」

古典は「鑑賞する」という言葉を使います。
だから、美術や音楽と同類。そんな気もします。個人的には。

しかし、古文や漢文は「一般科目」として入試科目に入り続けているのです。

それだけ、
文部科学省が重要視してる科目。
と言えると思います。

(※美術や音楽の芸術科目は重要ではない、と言ってるわけではありませんので…あしからず。)


「古典を学ぶ意義」ついて、
見ていきましょう。


ネットで検索すれば、わんさか出てきますね。

いくつか挙げていきます。

現代日本語を正しく、適切に、効果的に、そして時に戦略的に使うために必要である。
持田哲郎(言語教師@文法能力開発)

「現在の日本語を正しく使うために、
古文の勉強は必要だ。」との事。
さらに、「戦略的に使う」ために必要…
なかなか難しいですね…。



変化の激しい時代に、自己成長させるヒントが多くある。
現代は、変化の激しい時代。そのため、一度身につけてそれで充分という知識は無い。常に学び続けて変化に対応する必要がある。
そういう意味では、様々なことから学ぶ技術を身につけることが大切である。その、学びの対象の一つに古文がある。
昔の人も今の我々と同じように、災害や争い、病気や恋、仕事などに悩んできた。苦悩の際に、人は何をどう考えたのか。生きた教訓がそこにはある。
(c) 2024, Z-kai Inc.

古典は
「自己啓発」「人類の教訓」として役に立つ!
という主張ですね。
なんとも壮大です…。



古文は思考力を養う教材としても最適。
古文には省略の美学がある。
読み手はその背景や行間を読む必要があり、その訓練が思考力の養成に役立つ。
(c) 2024, Z-kai Inc.

なんと…
あの忌まわしき「主語の省略」は、美学だったのですね。

「なんでちゃんと主語を書かないんだ!」とイライラしてしまう自分は、まだまだ修行が足りないってことですね。



後世に伝えなければ途絶えてしまうのが、伝承であり、古典である。
そこには、途絶えさするにはあまりにも惜しい「生きるための知恵と勇気」がある。
梅花女子大学 加藤康子

なんと
「生きるための知恵と勇気!!」
古文を読んでて勇気を感じた事がない自分は、まだまだ修行が足りないようです…。



漢文の中でも例えば『孫子』や『論語』など、現在のビジネスや人生に活かせる内容が書かれている書物も多く、多くの日本の経営者や政治家もこれらを勉強している。
例えば『彼(敵)を知り己を知れば百戦殆からず 』という言葉も、『孫子』が出典である。
© 塾講師ステーション by TOMONOKAI

確かに、漢文は現代でも通ずる「真理」を説いてますね。漢文のストーリー(日本語訳)は結構おもしろかったりします。
しかし、自分で日本語訳するのは面倒くさいと思ってしまいます。修行が足りません。



人間の力を超えた神羅万象の中で、一人ひとりの人間が関わり合いながら共に生きる意味や意義を、古典は教えてくれる。
地理的な横の視点だけでなく、日本という同じ国で、日本語という同じ言語を使い、時間という縦の視点で物事を考えさせてくれるのが古典。
地理的な制約を軽々と超えて情報を得られる今日だが、世界では理念の対立によって戦争は続き、関係が分断されている。
そうした社会にあって、縦の時間軸の視点も使って物事を立体的に捉え、人として寄って立つ足がかりがあることは人類の資産として重要。

さらに、古典は歴史的文化的資産の宝庫でもある。日本人の一部には、平安時代頃から日々の出来事を日記に書く習慣があった。当日の気象から書き始めるのが日本の日記の特徴で、他国では知り得ない過去の天文学的事象が分かることもある。
日本国内の話に限っても、感染症に対する社会的実践があったことが知れたり、当時の食文化から恋愛観までの情報が得られたりする。
©Benesse Corporation.

なんとも壮大すぎますね…
地理的→横の視点
時間的→縦の視点
と例えてます。

古典を勉強すると、
「縦の視点」によってものごとを立体的にとらえる事ができるようで…
いまいちピンと来ない自分はやはり…



古典探究は、国の文化について理解することも目的としている。

古典を読むことで、その時代の人間や社会、自然等に対する捉え方や感じ方を理解できるようになる。
例えば「伊勢物語」や「枕草子」を読めば、平安時代の人間関係や当時の信仰についてなどが理解され、先人たちの考え方に共感できるようになる。
そして、古典を通じて国の文化について理解を深めれば、思考力や想像力が培われる。
©️2020–2024  Far East Tokyo

「その時代のことがよくわかる」。。
確かに、そりゃそうですね…。

「昔の文化を知れば、思考力や想像力が培われる」
うーん、なかなか難しいですね。どういう事でしょうか。



さあ、最後は
天下の「文部科学省」の公式見解です。

古文と漢文を読解し鑑賞することにより、我が国の文化と伝統に対する関心を深め、古典に親しむ態度を育てる。

 古典としての古文と漢文を読解し鑑賞する能力を養うとともに、ものの見方、感じ方、考え方を広くし、古典に親しむことで人生を豊かにする態度を育てる。
文部科学省

要約すると
古典学習の目的は、日本の文化や伝統に関心を持たせるため。
それにより、「ものの見方」や「感じ方」、「考え方」が広がり、豊かな人生へと繋がる。



色々ありましたが、
「古典を勉強することで身につくもの」
まとめると、こんな感じでしょうか。↓

思考力・想像力。
生きる意味のヒント
生きるための知恵と勇気。
ものの見方、感じ方、考え方が広がる。
豊かな人生


どの古文にも、
だいたい「現代語訳」ってもう存在しますよね。

そのため、
わざわざ単語を覚えて、古典文法を覚えて…
という過程を経なくても、内容は手軽に読めちゃいます。

英語なんかでも、
「スマホの翻訳ツールがあるから、勉強なんてする必要ないだろ」
ってなりますよね。


しかし、大事なのは
「効率が全てではない」
「遠回りこそ近道」

だと思います。

記憶力、正確性、効率。
これらは、人間はどう頑張ってもコンピュータやAIには敵わないですよね。

しかし、
機械には「想像力」「発想力」はありません。

この「想像力や発想力」こそが、
一見ムダに思える「知識」や
ムダに思える「経験」から総合的に生じる。

そう思います。


例えばですが、
ピアノメーカーの「YAMAHA」(ヤマハ)。
有名ですよね。

この会社、
昔からピアノを製作していくうちに、
「この技術、バイクの製作にも活かせるのでは?」
と気づいたんですね。

この気づきと発想は、
AIにはできないですよね。


ピアノ製作における「高剛性のフレーム」を作る技術。
バイク作りでも活かされます。

結果的に、YAMAHAのバイクは世界を席巻しました。


さらに
「作ったピアノを、たくさん売るためにはどうすればよいか」

考えました。

AIは、ある程度のアドバイスはしてくれるかも知れません。
※AIは「思考」はできないため、
あくまで「ただインプットされた膨大なデータを元に、アウトプットがされる」だけです。


人間が思考し発想したのは、これでした。↓
「音楽教室を全国展開すればいいのでは?」


その後の「ヤマハ音楽教室」の成功は、言わずもがなですね。



という事で、
広義の「勉強する事の意味」にまで拡張してしまいました。

言えるのは、
「想像力」や「発想力」は
たくさんの知識、たくさんの経験があればあるほど生まれやすくなる。

そしてそれは、機械にはできない。

だから、
いろんな事を勉強することが
豊かな人生につながる。



これが「勉強をする意味」でしょうか。
古典に限らず。


とはいえ、
「明日古文単語のテストだ〜。
今日これ全部覚えなきゃいけない〜」

この状況は苦痛か苦痛じゃないか。
間違いなく苦痛ですね。


困りました。

全力の「発想力」で乗り切りましょう。

ドラえもんの「暗記パン」しか思いつきません。
そういや、ドラえもんの道具って発想の宝庫ですね。夢はある。


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