【中学歴史】よくでる「〇〇学」をわかりやすく分類。


歴史で出てきますよね。
「国学」や「蘭学」などの、「〇〇学」。

だいたいみなさん、
何のこっちゃわからないですよね。

今回は、
中学の歴史で登場する「〇〇学」。
中でも特に重要なものをピックアップ。

なんとな〜くでも、それぞれ分類。
頭に入れておきましょう!




国学
→日本の伝統を重視した学問

国学(こくがく)は、
江戸時代に発展した学問。
日本独自の文化や思想を重視しました。

それまでの学問は、
中国の儒学(じゅがく)や仏教の影響を強く受けてました。

しかし国学は
「もっと日本らしさを大切にしよう!」
という考えで発展しました。


国学を発展させた代表的な人物としては、

  • 契沖(けいちゅう)
    … 『万葉集』を研究した学者
  • 荷田春満(かだのあずままろ)
    … 国学の基礎を作った
  • 賀茂真淵(かものまぶち)
    … 『万葉集』の研究をさらに発展
  • 本居宣長(もとおりのりなが)
    … 『古事記伝』を著し、国学を大成


本居宣長は、
みなさん聞いたことあるかなあと思います。

もののあはれ」という、
日本の美意識を重視。

感情を大切にする日本文化を重んじました。



蘭学
→西洋の学問を学ぶ

蘭学(らんがく)は、
オランダを通じて西洋の学問を学ぶ学問です。

江戸時代、日本は鎖国してましたが、
唯一のヨーロッパとの貿易相手が、オランダでした。

そのため、
オランダ語の医学や科学の書物を翻訳。
学問として発展しました。


蘭学を発展させた代表的な人物は、

  • 杉田玄白(すぎたげんぱく)
    … 『解体新書』を翻訳し、日本の医学を発展
  • 前野良沢(まえのりょうたく)
    … 杉田玄白と共に『解体新書』を翻訳
  • 伊能忠敬(いのうただたか)
    … 正確な日本地図を作成


蘭学の発展によって、
日本の医学や科学は大きく前進。
のちの明治時代の近代化にもつながりました。



儒学
→武士の道徳を支えた学問

儒学(じゅがく)は、
中国の孔子(こうし)の教えをもとにした学問。

江戸時代には、
武士の道徳教育として重要視されました。

儒学の中でも、
「朱子学(しゅしがく)」と
「陽明学(ようめいがく)」
という2つの流派が特に影響を与えました。


  • 朱子学
    … 「身分制度を守ることが大切!」
    という考え方
  • 陽明学
    … 「自分で考えて行動することが大切!」
    という考え方


朱子学は幕府によって奨励され、
武士の忠誠心を強めるために使われました。


一方陽明学は
「幕府の命令に従うだけでなく、
自分の考えで行動すべき」という思想。

幕末の尊王攘夷運動(そんのうじょういうんどう)にも影響を与えました。



洋学
→西洋の知識を幅広く学ぶ

洋学(ようがく)は、
蘭学よりも広い意味での西洋の学問を指します。

幕末には、英語やフランス語の書物も翻訳され、西洋の政治や技術が日本に伝わりました。

特に、

  • 福沢諭吉(ふくざわゆきち)
    … 『学問のすゝめ』を著し、西洋の考えを広める
  • 緒方洪庵(おがたこうあん)
    … 医学を学び、多くの医者を育成

などの人物が洋学を発展させました。

明治維新後、
日本は西洋の知識を取り入れ、近代国家へと成長していきます。



まとめ

今回紹介した「〇〇学」は、
それぞれの時代で重要な役割を果たしました。

  • 国学
    … 日本の伝統を重視
  • 蘭学
    … 西洋の医学や科学を学ぶ
  • 儒学
    … 武士の道徳を支える
  • 洋学
    … 西洋の幅広い知識を学ぶ

そしてどの学問も、
その後の日本の歴史に大きな影響を与えています。

だから教科書に載り続ける、
歴史で大事な項目なんですね。


終わります。

posted by本橋(埼玉西部エリア)
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