時を待つ心

個別指導塾の学習空間、甲府西教室の河手です!

つい先日の3月4日、高校入試の後期試験が行われました。
例年とは異なり、コロナウイルスの影響もあり、学校が休校になることが決定された中での入試でした。
入試前日まで登校し入試翌日からは自宅待機ということで、生徒達も心理面においても、大変な状況の中の試験だったことが予想されます。
また入試が終わった今も、これから控える卒業式が、例年に比べ簡素化されることに対して、様々な想いが交錯していると思います。
教室で生徒とその話題になると、残念である気持ちが返ってきます。
それに対して、私もなかなか良い言葉が見つけにくいのが正直なところですが、とにかく今を大事にして、良い門出を迎えて欲しいと願うばかりです。

実は入試当日に、受験が終わったその後に来塾し、いつも通り勉強をしていった生徒がいました。
私の指導経験の中で初めてのケースでした。
いつも通り3時間、黙々と高校予習を進める後ろ姿に素直に感心すると同時に、温かい気持ちになりました。
この生徒が行動を通して、私に希望をくれたと思っています。
その流れの中でこの数日も入試が終わった3年生達の多くが、いつも通り来塾して、高校の予習をやっていきました。

3年生には日頃から「合格は通過点」という言葉をかけてきました。
その中で、生徒達が入試が終わった後も主体的に先を見据えた準備をしている姿を見るのは、素直に嬉しいことです。
入試の出来についても勿論、会話の中で出てきますが、後は待つだけ。
指導する側としては、良いスタートを踏み出せるように、いつも通り伴走していきたいと思っています。

結果を待つ生徒に対して、どんな接し方をすれば良いのか。
毎年、この時期に強く意識されるテーマではあります。
はっきりとした正解は、私も持ち合わせていません。
しかし、明るい希望を語りつつ、淡々と待つという部分はブレないようにしたいと考えます。

そんなことを考えている中で、少しでもヒントになるものを、以前読んだ本の中に思い出しました。
私が尊敬するパナソニックの創業者;松下幸之助さんの時を待つ心の一説です。

時を待つ心

おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。
時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。
ただ何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。
静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。
たくわえられた力がなければ時が来ても成就しないだろう。
時を得ぬ人は静かに待つがよい。
大自然の恵みを心から信じ、時の来るのを信じて
着々とわが力をたくわえるがよい。
あせらず、あわてず
着々とわが力をたくわえる人には、時は必ずくる。

教室は明日から数日、春期休暇となります。
私も久しぶりの休みとなりますが、春を待つ桜の姿を意識して過ごしたいと思います。
ではまた。

山梨の塾なら個別指導の学習空間

SNSでもご購読できます。

まずは1週間の無料体験学習をお試しください!

コメントを残す

*

CAPTCHA