個別指導塾の学習空間、千葉北総エリア西白井教室・鎌ヶ谷教室担当の大野です!
ようやく秋らしい気候になってきましたね。
つかの間の読書の秋。
みなさんは本を読む時間を作れていますでしょうか。
私の方はというと、
最近は文庫本や単行本と呼ばれるものには全然手が伸ばせていません。
年越しする前にどっと丸1日読みふけりたい気分です。
さあ今回は、
1年ほど前、まだ大学生で卒論に取り組まなきゃいけないところを、
サボって全然関係ない本に夢中になっていた頃に、手元にとったメモからのお話です。
普通の国語辞典や漢字辞典にはなくて、
『あて字用例辞典』に記載があった、
「当て方の視点が天才!!」と私自身思ったものを紹介できればと思います!
『』は出典。主に幕末~明治、大正期が多いです。
「傍訓(ふりがな)」『此処やかしこ』
→「傍」には「そば」、「訓」には「よ-み」という訓読みがあります。
まさにそばにいてくれる存在ですね!
「凹騎(ふたりのり)」『即興詩人』
→「凹」には「へこ-む」、「騎」には「の-る」という訓読みがあります。
二人が乗ると、乗り物(動物も?)がやや沈む感じからでしょうか。
「失神(うっとり)」『露小袖』
→初めて見たときの感想は、「誇張しすぎだろ!」と思いました。
でもゆっくり考えてみると、うっとりしている時って、
誰かから話しかけられても反応できない自分がいるような…
「犯られ(バイオ-られ)」『魔風恋風』
→これは面白枠ですが一応。辞典の解説には「violateとの造語」とありました。
音がもう面白い
「想像り(おもいや-り)」『緑蓑談』
→誰かを想(おも)っているから生まれたんでしょうね。
「像」には「かたち」という訓読みがあります。
「爛缶(ランプ)」『浮雲』
→普通ランプを漢字で書くと「洋灯」と書くのですが、まさかあの形を「缶」で表現するのかと。
「爛」には「あき-らか」という訓読みがあり、あかりが輝く「缶」。
スチール缶やアルミ缶をイメージしてしまった私にはこの発想は無理ですね
「蜻蜒洲(にっぽん)」『浮城物語』
→「蜻蜒」は「とんぼ」とも読みます。「洲」には「くに」という訓読みがあります。
「とんぼ」の古名に「あきつ(平安以降はあきず)」があり、「あきつしま」は日本の別名。
高校古典の話をすると、袖などにかかる「あきつはの」という枕詞があるそうです。
美しき和語をまとう当て字には感無量ですね
ざっと今読み返して目についたものを挙げてみましたが、
また機会があれば、日本語の魅力を紹介できればと思います!
今度、読書するときに「傍訓」に着目してみてはどうでしょうか。




















