『ケモノクニ』打ち切りになってしまいました。

個別指導塾の学習空間、埼大通り・七里教室担当の飯田です。

「ジャンプ+」というアプリで、インディーズ連載という連載が続いていた『ケモノクニ』という漫画を読んでいたのですが、先日打ち切りとなってしまいました。
とっても悲しいです。「海よりも深い悲しみ」という言葉がありますが、本当に心に海溝ができたのではないかというくらいえぐられた気持ちになります。

この気持ちの供養のために、『ケモノクニ』を紹介させていただきます。
2022年ころから「ジャンプ+」で連載されている作品で、作者は土屋計さんという方です。
「獣人」という二足歩行になった動物たちが、今の人間社会のような生活様式を築いた世界で暮らしています。そんな中、人類は奴隷として使役、または食用に飼育されているという舞台で話は進んでいきます。(そこまで直接的にグロテスクな描写はありません。)
地理的には、日本列島と同じ形の島で、力のある「獣人」たちが「王」となり、地方ごとに「国」を作り支配しているという設定になります。
「獣人」たちはそれぞれの動物の習性や体の特徴をもっており、人間よりも動体視力がよく筋力も強いのが普通です。そのため人間は「獣人」たちに逆らうことができず日々を生き抜いています。
主人公はそんな奴隷のうちの1人の少年です。彼は「獣人」が運営する闘技場の剣闘士でした。そして仲間の裏切りがあったり、助けを得たりしながらも闘技場から外の世界へ飛び出します。
外の世界では「獣人」の中にも人類の味方になってくれるもの、主人公に敗れたことで彼を「主人」として従うもの、そして他の人類等様々な出会いを経験します。やがて彼は人類が「獣人」におびえず過ごすことのできる「国」を作ることを志していくようになります。そしてその道の途中、いきなり道の先がなくなってしまいました。打ち切りです。非情です。

いわゆるバトル漫画に分類されるかもしれませんが、ストーリーの描き方、展開の仕方もとても上手な作品だと思っています。キャラの性格や生い立ちにしっかりとスポットが当たりながら話が進んでいきます。その内容もしっかりと練られているし、無理のない描かれ方をされていると思います。そのため、キャラにしっかりと感情移入させられ、話しに奥深さを感じさせてくれます。表現されるキャラの感情の多さと、その動物独特の表現の仕方が描かれているのも魅力かなと思います。
また、作中には様々な動物たちの習性なども織り交ぜられているため、動物についての勉強もできてしまう作品です。作者の方の知識、構想力の高さに驚かされること間違いがないと思います。きっと小学生の頃なんかにこの作品と出会っていたなら、中学、高校の生物の暗記なんて嬉々として取り組んだはずです。もちろん画や構図なども楽しめる作品です。
まだまだ話は膨らんでいっただろうし、回収予定の伏線も多く残された作品だったと思います。いつかどこかでこの物語の続きが描かれることを願わずにはいられません。

現在は「ジャンプ+」で無料で読むことができますので、まだ読まれたことの無い方、ぜひ一読ください。読み始めたならきっと一読では済まなくなると思います。

そんな訳で本当に悲しいです。この作品に限った話ではないのですが、「もう今週も終わりか。もっと長くてもいいのに。」などと、のんきなに最後のページへスワイプした時、「次回最終回」という文字がある時、本当に胸が締め付けられる思いになります。読後のグッドボタンの連打を怠った日の自分を恨んでいる最近です。
これも「推しは推せるときに推せ」ということなのでしょうか。

それでは皆様、よい漫画ライフを。

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