「高校を辞めたい」と言われたら?親が最初にやってはいけない7つのこと|退学・転校を決める前に


STUDYELL GUIDE / PARENT FIRST RESPONSE

「高校を辞めたい」と言われたら?
親が最初にやってはいけない7つのこと|退学・転校を決める前に

「辞める・辞めない」をその場で決める必要はありません。まずは安全と本人の気持ちを確認し、学校で調整できることと、転校など次の選択肢を順番に整理します。

退学・転校を決める前に、親が避けたい対応と、最初の48時間でできることをまとめました。

「高校を辞めたい」と言われたときに親子で進路を考えるイメージ
EDITOR’S NOTE
「やってはいけない7つ」は公的な禁止事項ではなく、最初の対応として避けたいことを編集上整理したものです。

「高校を辞めたい」——子どもから突然そう言われたら、驚くのは当然です。

「せっかく入ったのに」「あと少し頑張れない?」「辞めて、そのあとどうするの?」と、すぐに理由や結論を求めたくなることもあるでしょう。

ただ、最初の会話で進路まで決める必要はありません。

「高校を辞めたい」という言葉の背景には、人間関係、学習、生活リズム、体調、学校との相性、進路への迷いなど、いくつかの事情が重なっていることがあります。大切なのは、その言葉だけを見て「退学するか、我慢して続けるか」の二択にしないことです。

文部科学省も、不登校や登校困難への支援について、「学校に登校する」という結果だけを目標にせず、本人が自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立していくことを目指す必要があるとしています。また、本人や保護者の意思を十分に尊重しながら支援することが重要だとしています。

この記事では、子どもから「高校を辞めたい」と言われた直後に、親が最初に避けたい7つの対応と、その代わりに何をすればよいかを整理します。

SAFETY FIRST

進路の話より先に、「今、安全か」を確認する

「高校を辞めたい」という相談のすべてが緊急事態というわけではありません。

ただし、次のような場合は、進路の結論よりも安全確保と専門機関への相談を優先してください。

「死にたい」「消えたい」などの言葉がある
自分を傷つける行動や、その恐れがある
強い体調不良がある
ほとんど眠れていない・食べられていない状態が続いている
家や学校で身の危険がある

QUICK ANSWER

最初に大切なのは、「辞めるかどうか」より、結論を急がないこと

FIRST

安全を確認し、本人の話を最後まで聞きます。その場で結論を迫らなくて大丈夫です。

NEXT

学校で調整できることと、在籍継続・休学・転校・通信制高校などの選択肢を順番に整理します。

POINT 01|FIRST RESPONSE

親が最初に避けたい7つの対応

「やってはいけない」は絶対的な禁止事項ではありません。本人の意思を尊重し、結論を急がず、状況と選択肢を整理するために、最初の対応として避けたいことを7つに整理しています。

高校を辞めたいと言われたとき親が最初に避けたい7つの対応
「やってはいけない」は絶対的な禁止事項ではなく、結論を急がないために最初の対応として避けたいことを7つに整理したものです。

1|感情的に否定する

「甘えるな」「みんな頑張っている」「とにかく明日は学校へ行きなさい」と返したくなることがあります。学校を続けてほしい、将来困ってほしくないという心配から出る言葉かもしれません。

ただ、最初から否定されると、本人は「話しても分かってもらえない」と感じ、困っていることを言わなくなる場合があります。まずは賛成・反対を決める前に、「そこまで辞めたいと思うくらい、何かつらいことがあるんだね」と、今の状態を聞くことから始めます。

2|その場で「辞める・辞めない」の結論を迫る

「本当に辞めるの?」「じゃあ次はどこへ行くの?」「今日中に決めよう」と、その場で進路まで決めようとすると、本人の困りごとと進路選択が混ざってしまいます。

何が一番つらいのか、いつ頃からか、学校そのものを辞めたいのか、今のクラス・人間関係・学習・生活がつらいのか、少し休むことで変わりそうかを確認します。「今の困りごと」と「次の進路」は分けて考えます。

3|ほかの子や兄弟姉妹と比べる

「みんな普通に通っている」「お兄ちゃんは最後まで頑張った」といった比較は、本人がすでに感じている「自分だけできていない」という気持ちを強めることがあります。

必要なのは、他の生徒との比較ではなく、「この子が今、何につまずいているか」を整理することです。同じ言葉でも、原因も必要な支援も一人ひとり違います。

4|「気合い」「根性」だけで押し切ろうとする

「あと少しだから頑張れ」「ここで逃げたら癖になる」という励ましが、本人には負担になることがあります。必要なのが気持ちの持ち方ではなく、学習の遅れ、人間関係、生活リズム、教室への入りにくさ、課題や通学の負担といった具体的な問題の整理かもしれないからです。

「頑張れるか」ではなく、「何が変われば続けやすくなるか」を一緒に探します。

5|学校にすべてを丸投げする

学校への相談は重要です。一方で、本人の状態や希望は家庭でしか見えない部分があります。学校には、欠席時の対応、保健室・別室の利用、面談、課題、休学制度、転校に必要な情報、単位や在籍状況などを確認します。

本人・家庭・学校で情報をそろえることが重要です。

6|退学届や転校手続きを急ぐ

手続きを先に進めると、その後の選択肢に影響することがあります。在籍中の高校から移る「転入」と、一度退学した後に入り直す「編入」では、扱いが異なる場合があります。

退学手続きの前に、「転入という形で移れるか」「現在の単位や在籍期間はどう扱われるか」を候補校へ確認しておくと、選択肢を整理しやすくなります。

7|本人抜きで次の学校を決める

保護者が候補を決めても、本人が続けられなければ意味がありません。本人は何を変えたいか、どのくらいなら通えそうか、オンライン中心がよいか、教室で教えてもらいたいか、人との関わりや卒業後の希望はどうかを確認します。

保護者が情報を集め、本人の希望を聞きながら一緒に絞るのが基本です。

POINT 02|TALK EXAMPLES

何と言えばいい?最初の会話例

「学校を辞めたい」と言われた直後

避けたい返し:「何言ってるの。明日は行きなさい」

言い換え例:「辞めたいと思うくらい、今しんどいんだね。今日全部決めなくていいから、何が一番つらいか教えてもらってもいい?」

理由を話したくなさそうなとき

避けたい返し:「理由を言わないと分からないでしょ」

言い換え例:「今すぐ全部話さなくても大丈夫。話せそうなことからでいいよ」

「もう明日から行かない」と言われたとき

避けたい返し:「そんな勝手なことは許さない」

言い換え例:「明日のことも一緒に考えよう。まず今夜は、体調と、明日学校へどう連絡するかを整理しよう」

会話例は万能な正解ではありません。本人の状態や家庭の関係によって言葉は変えてください。

POINT 03|FIRST 48 HOURS

「高校を辞めたい」と言われた直後の48時間でやること

高校を辞めたいと言われた直後の最初の48時間に親が整理したい5ステップ
「48時間」は公的な期限ではなく、結論を急がず最初に整理する流れを分かりやすく示した編集上の目安です。
安全を確認心身の状態
話を聞く原因を決めつけない
結論を待つその日に決めない
学校へ確認制度・単位・課題
選択肢を整理継続・休学・転校

1|安全を確認する

「今日は眠れそう?」「食事は取れている?」「今、一人にしない方がいい状態ではない?」と、本人の心身の状態を確認します。進路よりも安全が先です。

2|最後まで話を聞く

「何が一番つらい?」「いつ頃から?」「今いちばん困っていることは?」と、原因を決めつけず、話せる範囲で聞きます。

3|その日のうちに結論を出さない

その場で退学や転校を決めなくても構いません。本人が疲れている場合は、まず休む時間をつくります。

4|学校へ確認する

必要に応じて、欠席の扱い、面談、在籍状況、修得済み単位、課題、休学、転校・転入の手続きなどを学校へ確認します。

5|選択肢を整理する

「今の学校に残る」か「退学する」かの二択ではありません。学校によって異なりますが、現在の学校で調整して続ける、一定期間休む、転校する、通信制高校へ転入するなどの可能性があります。

POINT 04|BEFORE DECISION

退学・転校を決める前に確認したい5つのこと

高校の退学や転校を決める前に親子で確認したい5つのこと
結論の前に、「今の困りごと」と「次に続けられる環境」を分けて確認します。
今いちばん困っていることを具体化する
今の学校で調整できることを確認する
単位・在籍期間・卒業時期を候補校へ確認する
転校後の学び方と通いやすさを確認する
本人が続けられそうと感じられるかを確かめる

1|今いちばん困っていることは何か

人間関係、学習、生活リズム、体調、部活動、先生との関係、進路への不安など、まず困りごとを具体化します。学校を変えることで解決する問題か、今の環境を調整することで軽くなる問題かを考える材料になります。

2|今の学校で調整できることはあるか

欠席の相談、保健室・別室、面談、クラスや人間関係の相談、課題や学習の進め方、休学など、退学以外の調整が可能か確認します。

3|単位・在籍期間・卒業時期はどうなるか

修得済み単位、履修中の科目、在籍期間、転入・編入の扱い、卒業予定時期を候補校へ正式に確認してください。

4|転校後の学び方と通いやすさ

「通信制高校だから通学しなくていい」とは限りません。レポート、スクーリング、試験、通学頻度、質問方法、学習サポートなどを確認します。

5|本人が「続けられそう」と感じられるか

条件が良く見えても、本人が続けるイメージを持てない学校では、同じつまずきが起こる可能性があります。見学・相談・体験等を通して、「ここなら少しやってみられそう」と思えるかも大切な確認点です。

POINT 05|OPTIONS

「今の高校を続ける」か「辞める」かの二択にしない

高校生活が苦しくなったとき、選択肢は一つではありません。今の高校で調整を相談する方法も、休学制度を利用できる場合もあります。別の全日制・定時制高校への転校や、通信制高校への転入を検討するケースもあります。

成功を「辞めないこと」だけにしない

今の環境で続けられる調整があるか、本人の状態と希望を見ながら確認します。

失敗を「辞めること」だけにしない

次の環境で学びや生活を続けられるかという視点で、制度と支援を整理します。

STUDYELL SUPPORT

STUDYELL高等学院の場合

STUDYELL高等学院は通信制サポート校です。高校卒業資格や単位の認定を行うのは、在籍する高等学校であり、STUDYELLが高校卒業資格を授与するわけではありません。

CORE SUPPORT

転校後の学習を、続けられる形に整える。

「今の学校を辞めるべきか」を決めるのではなく、本人と保護者が状況や希望を整理し、候補校の制度を確認したうえで学習を支えます。

学習計画と進捗確認担任が学習計画を整理し、週単位で進み具合を確認します。
レポート・進路の相談レポート学習の支援や、卒業後を見据えた進路相談を行います。
教室/オンラインの学習オンライン指導と、スタディネットワークグループ「学習空間」の教室を活用した教室指導があります。

STUDYELL専用の校舎を全国に持つ形ではありません。

FAQ

よくある質問

Q1. 子どもから「高校を辞めたい」と言われたら、すぐ休ませるべきですか?

一律には決められません。まず本人の心身の状態と、何がつらいのかを確認してください。安全や健康に不安がある場合は、学校への登校や進路の話より、休養や専門機関への相談を優先することがあります。

Q2. 親から学校へ相談してもいいですか?

はい。本人の希望を確認しながら、保護者が学校へ相談することは選択肢の一つです。欠席対応、面談、学習、在籍状況、単位、休学や転校の手続きなど、確認したいことを整理して相談すると進めやすくなります。

Q3. 先に退学してから通信制高校を探しても大丈夫ですか?

退学後は「編入」、在籍したまま移る場合は「転入」として扱われる場合があり、単位・在籍期間・卒業予定に関わります。退学手続きをする前に候補校へ相談し、現在の単位や在籍状況がどう扱われるか確認しておく方が選択肢を整理しやすくなります。

Q4. 通信制高校へ転校すれば問題は解決しますか?

転校だけですべて解決するとは限りません。今つらい原因と、転校後の学び方・通学・人間関係・学習管理が合うかを分けて確認することが大切です。

Q5. 本人が何も話してくれないときはどうすればいいですか?

無理に一度ですべて聞き出そうとせず、「今すぐ全部話さなくてもいい」「話せるときに聞くよ」と伝える方法もあります。学校の先生やスクールカウンセラー、相談機関など、本人が話しやすい相手を選べるようにすることも一つです。

SUMMARY

まとめ|最初の目標は「退学を止めること」ではなく、状況を整理すること

安全を確認する
本人の話を聞く
その場で結論を出さない
学校でできる調整を確認する
単位や在籍期間を確認する
転校・通信制高校などの選択肢を整理する
本人が続けられそうな環境を探す

「高校を辞めたい」は、進路の終わりではなく、今の環境を見直すサインになることがあります。

焦って一つの答えに決めるのではなく、親子で次の一歩を整理していきましょう。

NEXT STEP

退学・転校を決める前に、これからの学び方を整理したい方へ

「今の高校を続けるか」「通信制高校へ転校するか」をすぐに決める必要はありません。まず、本人が何に困っているのか、転校した場合はどんな学び方なら続けられそうかを整理することが大切です。

STUDYELL高等学院では、通信制高校での学習を続けるための学習計画・進捗管理・教室/オンラインでの学習・進路相談を行っています。

OFFICIAL SOURCES

参考・出典

制度や学校ごとの対応・転入条件・単位の扱いは異なる場合があります。最新情報は在籍校、候補校、文部科学省等の公式情報をご確認ください。

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