個別指導塾の学習空間、静岡東部エリアの望月です。
「自分の子どもが通う学校も統合されるの?」「小中一貫校になると何が変わる?」「通学区域はどうなる?」――富士市の学校再編について、こうした疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
結論から言うと、富士市は再編の考え方と基準を示しましたが、すべての中学校区について個別の統合校や時期まで決定した段階ではありません。 今後、説明会、再編計画、中学校区ごとのアクションプランへと具体化していく流れです。
今、決まったこと
中学校区単位で検討し、当面は現行の中学校区を維持するなど、再編を考える基本ルールが示されました。
これから決まること
地区ごとの具体的な再編時期、学校の組み合わせ、施設活用、通学支援などは今後の計画で具体化します。
今できること
10〜11月の説明会や富士市の公式情報を確認し、自分の中学校区について知りたいことを整理しておきましょう。
富士市では、少子化による児童生徒数の減少を背景に、2026年7月に「小中学校適正規模・適正配置基本方針」を改定しました。今後は学校単位ではなく中学校区単位で検討し、当面は現行の中学校区を維持しながら、小中一貫教育をさらに進めます。再編する際は、施設一体型の小中一貫校や義務教育学校の設置を基本に検討します。
WHY NOW?
なぜ富士市で小中学校再編が進められている?
背景の中心は、児童生徒数の長期的な減少と、よりよい教育環境を持続させる必要性です。
2020年度から2056年度の推計では、児童生徒数は約6割減る見込みです。
「学校を減らすこと」自体が目的ではありません。 富士市は、一定規模の学習集団を確保し、多様な考えに触れる機会や教職員配置などを整え、教育の質を維持・充実させることを基本方針の目的として示しています。

REVISED POLICY
新しい基本方針で何が変わった?
2026年7月の改定版で、今後の検討単位や学校規模の考え方が具体化されました。
学校単位から「中学校区単位」へ
小学校1校だけを見るのではなく、義務教育9年間を見通し、中学校区全体で学校配置と教育環境を考える方向です。
当面は現行の中学校区を維持
まずは現在の中学校区を基本に、小中連携・一貫教育を進めながら適正化を検討します。
再編時は施設一体型を基本に検討
再編する際は、施設一体型の小中一貫校や義務教育学校の設置を基本として、よりよい教育環境を検討します。
1学級18人を最少人数基準に
富士市は、学校規模の適正化を考える際の基準として、1学級当たりの最少人数を18人としています。
富士市が示す望ましい規模
富士市が示す望ましい規模
9年間を1つの学校として運営
基本方針では、通学距離の目安を小学校おおむね4km以内、中学校・義務教育学校おおむね6km以内、または通学時間をおおむね1時間以内としています。ただし、年齢差や通学路、交通手段などを踏まえて学校ごとに安全性を検討するとしています。
SCHOOL SYSTEM
「小中一貫校」と「義務教育学校」はどう違う?
どちらも、小学校段階から中学校段階までの9年間を連続した学びとして捉える点は共通しています。ただし、学校制度上の形が異なります。
小学校・中学校をつなげて学ぶ
小学校と中学校という学校種を基本にしながら、同じ敷地・施設などを生かして9年間の教育を一体的に進める形です。
1つの学校として9年間を運営
前期課程6年・後期課程3年の計9年間を、1つの学校として一貫して行う制度です。富士市の基本方針でも選択肢として位置づけられています。
高校受験がなくなるわけではありません。 学校の形態が小中一貫校や義務教育学校になっても、中学校段階・後期課程を終えた後に高校進学を目指す流れそのものがなくなるわけではありません。
DECIDED / NOT YET
何が決まっていて、何がまだ決まっていない?
この区別が、今回の記事で最も大切なポイントです。
✓現在、方針として決まっていること
- 2026年7月に基本方針を改定したこと
- 適正化を中学校区単位で検討すること
- 当面は現行の中学校区を維持すること
- 地域とともにある学校づくりの視点で検討すること
- 1学級当たり18人を最少人数基準とすること
- 再編時は施設一体型の小中一貫校や義務教育学校を基本に検討すること
?今後、具体化されること
- 各中学校区をいつ再編するか
- どの学校をどのように組み合わせるか
- どの校舎・敷地を活用するか
- 通学路や交通手段の具体的な支援
- 学校名や施設運用の詳細
- 中学校区ごとのアクションプラン
注意:「当面は現行の中学校区を維持」は、将来にわたり学区変更が一切ないという意味ではありません。基本方針では、施設一体型小中一貫校や義務教育学校で将来18人未満の単学級が見込まれる場合や、改築時期を迎える場合には、中学校区の再編も視野に入れるとしています。
COMMUNITY MEETINGS
2026年10〜11月、15中学校区で説明会
富士市は、改定した基本方針と教育委員会の取組を説明し、地域の「未来の学校のカタチ」について意見を聞くため、各中学校区で説明会を開催します。
10月の説明会
9会場
- 10/1(木)吉原第二中学校体育館18:30〜
- 10/6(火)吉原第三中学校体育館18:30〜
- 10/8(木)元吉原中学校体育館18:30〜
- 10/13(火)須津中学校体育館18:30〜
- 10/15(木)大淵中学校体育館18:30〜
- 10/19(月)吉原第一中学校体育館18:30〜
- 10/22(木)田子浦中学校体育館18:30〜
- 10/27(火)岩松中学校体育館18:30〜
- 10/29(木)富士南中学校体育館18:30〜
11月の説明会
6会場
- 11/5(木)鷹岡中学校体育館18:30〜
- 11/10(火)岳陽中学校体育館18:30〜
- 11/12(木)吉原北中学校体育館18:30〜
- 11/17(火)富士川第一中学校体育館18:30〜
- 11/19(木)富士川第二中学校体育館18:30〜
- 11/24(火)富士中学校体育館18:30〜
富士市によると、予約は不要で、他の学区の説明会への参加も可能です。悪天候などで延期する場合は、当日の正午までに市ウェブサイトで案内するとしています。最新情報は必ず公式ページで確認してください。
CHECKLIST
保護者が説明会で確認したい7つのポイント
説明会では、「うちの学校はなくなるのか」だけを聞くより、家庭への影響を具体的に確認すると判断材料が増えます。
- 自分の中学校区は、今後どの順番・時期で検討される予定か
- 再編を検討する判断基準は何か――児童生徒数、学級数、校舎の更新時期などを確認
- 通学距離・通学時間はどう見込まれるか――徒歩、自転車、公共交通、支援策を含めて確認
- 小中一貫教育で、学びや学校生活はどう変わるか
- きょうだいがいる家庭への移行期の影響はどう考えるか
- 部活動、放課後活動、地域行事との関わりはどうなるか
- 次の公式情報は、いつ・どこで公表されるか
質問したいことをスマートフォンのメモなどに3〜5個書き出しておくと、説明会で「聞きたかったことを聞けなかった」を減らせます。
CASE STUDY
すでに具体的に動いている例:田子浦小学校
全市の再編方針とは別に、個別事業として具体化している学校もあります。
田子浦小学校の改築
- 田子浦中学校の敷地に整備
- 施設一体型小中一貫校として整備
- 2026年3月に基本構想を策定
富士市は、田子浦小学校を田子浦中学校の敷地に移し、施設一体型小中一貫校として整備する方針を公表しています。
一方で、市の施設整備ページは、2026年3月の基本構想策定後も社会情勢や庁内検討によって、事業手法や地区公共施設との複合化方針など一部内容が変わる場合があるとしています。
田子浦地区の計画を、富士市全体にそのまま当てはめることはできません。 各中学校区の具体策は、それぞれの児童生徒数、施設、地域事情を踏まえて検討されます。
PAST CASES
富士市では、これまでも学校統合が行われています
大淵第二小学校 → 大淵第一小学校
富士市の基本方針ページで、統合実績として公表されています。
吉原東中学校 → 吉原第三中学校
こちらも基本方針改定ページに、これまでの適正化の動きとして記載されています。
これらの過去事例があるからといって、今後の全地区が同じ手順・同じ形で進むとは限りません。今回の改定では、中学校区全体で9年間の教育を考える視点がより明確になっています。
NEXT STEPS
家庭で今しておきたいこと
- まずは富士市の公式情報を見る――SNSや口コミではなく、基本方針・説明会ページを基準にする
- 自分の中学校区の説明会日程を確認する
- 通学・生活面の気になることを書き出す――距離、時間、部活動、きょうだいなど
- 「決まったこと」と「検討中のこと」を分ける
- 子ども本人とも話す――学校環境の変化を大人だけの問題にしない
富士市の基本方針では、基本方針説明会の後、「(仮称)富士市立小中学校再編計画」の策定と学校施設長寿命化計画の改定を2028年3月予定とし、その後、中学校区ごとのアクションプランを作成する流れを示しています。
FAQ
富士市の小中学校再編でよくある疑問
Q. 自分の子どもが通う学校の統合は、もう決まっていますか?
A. 富士市全体として再編の基本方針は決まりましたが、すべての学校について具体的な統合時期・組み合わせが決定したわけではありません。田子浦小学校など、個別に具体化している事業は別にあります。
Q. 学区はすぐ変わりますか?
A. 基本方針では「当面の間は現行の中学校区を維持」としています。ただし将来、児童生徒数や施設更新などの条件によっては中学校区の再編も検討するとしています。
Q. 自分の学区の説明会に行けない場合は?
A. 富士市は、基本的にどの地区も同じ説明を予定しているため、他の学区の説明会への参加も可能と案内しています。
Q. 説明会は予約が必要ですか?
A. 予約は不要です。市は直接会場へ来場するよう案内しています。駐車台数には限りがあるため、可能な範囲で徒歩や自転車等への協力も求めています。
Q. 義務教育学校になると高校受験はなくなりますか?
A. いいえ。義務教育学校は小学校段階から中学校段階まで9年間を1つの学校として行う制度であり、そのことだけで高校受験がなくなるわけではありません。
OFFICIAL SOURCES
この記事で確認した富士市の一次情報
制度や日程は変更される場合があります。公開後も、最新情報は公式ページで確認してください。
- 富士市立小中学校適正規模・適正配置基本方針改定版基本方針、これまでの統合実績
- 富士市立小中学校適正規模・適正配置基本方針(改定版PDF)学校規模、通学条件、18人基準、具体的方向性、今後のスケジュール
- 新しい学校づくりに向けた基本方針説明会を開催します15中学校区の開催日程、参加方法
- 広報ふじ「新しい学校づくりに向けて」児童生徒数の推移と改定概要
- 田子浦小学校の改築田子浦中学校敷地への施設一体型小中一貫校整備
情報確認日:2026年9月24日。説明会当日や公開後に変更が生じた場合は、富士市公式サイトの最新情報を優先してください。
SHIZUOKA TOBU LIBRARY
静岡県東部 高校受験情報ライブラリ
学校環境の変化とあわせて、高校受験に必要な情報も確認しておきましょう。確認済みの学習空間ブログ記事だけを掲載しています。
静岡県公立高校入試・教科別
私立高校・総合情報
まとめ|富士市の学校再編は「方向性が決まり、具体化はこれから」
- 2026年7月に小中学校適正規模・適正配置基本方針を改定
- 今後は中学校区単位で検討し、当面は現行の中学校区を維持
- 再編時は施設一体型の小中一貫校や義務教育学校を基本に検討
- 各地区の具体的な再編時期・学校の組み合わせは今後の計画で具体化
- 2026年10〜11月に15中学校区で説明会を開催
「学校がなくなるらしい」という断片的な情報だけで不安になる必要はありません。まずは、自分の中学校区について何が決まっていて、何がまだ検討中なのかを公式情報で確かめることが第一歩です。





















