個別指導塾の学習空間、静岡東部エリアの望月です。
「テストで90点を取ったのに、通知表は5じゃなかった」「授業で手を挙げないと内申が下がるって本当?」「提出物を全部出していれば“主体性”はAになる?」。中学生や保護者の方から、こうした質問をよく聞きます。
先に結論を言うと、通知表は、1回のテストや1つの行動だけで単純に決まるものではありません。 現在の中学校の教科学習評価は、教科の目標に照らして複数の観点から学習状況を見取り、それを総括して評定につなげる仕組みです。
QUICK ANSWER
結論:挙手回数だけで内申が決まるわけではありません
「手を挙げないと内申が下がる」という全国共通のルールはありません。大切なのは、教科の目標に照らして、どのように学んでいるか、何ができるようになったかを見ることです。
点数だけではない
テストは重要な評価材料ですが、評定を決める材料が定期テストだけとは限りません。
回数だけではない
挙手や発言は学習の姿を示す一材料になり得ますが、「何回したか」だけで決まる仕組みではありません。
学校・教科で確認
具体的な評価材料や総括方法には違いがあります。学校から示される評価規準を確認しましょう。
BASICS
そもそも通知表は何で決まる?
文部科学省の現行の学習評価では、各教科の観点別学習状況の評価は、主に次の3観点で整理されています。
学んだ内容を理解し、必要な知識や技能を身に付け、使えるようになっているか。
考えたことを説明したり、資料や根拠を使って判断・表現したりできるか。
粘り強く学習に取り組み、自分の学習を振り返って調整しようとしているか。
中学校の評定は、観点別学習状況をもとに学習状況を総括して5段階で示します。つまり、「90点だから自動的に5」「手を10回挙げたからA」のような全国一律の単純換算ではありません。

7 COMMON MISUNDERSTANDINGS
通知表でよくある7つの誤解
ここからは、生徒・保護者が特に誤解しやすい7項目を1つずつ見ていきます。大切なのは「噂に合わせて行動する」ことではなく、何が評価されているのかを理解して学び方を整えることです。
学調と内申を合わせて進路を考えるときは、第1回学調と内申の見方もご覧ください。

誤解① 90点なら必ず「5」がつく
90点を取れたことは、とても大切な成果です。ただし、全国共通で「定期テスト90点以上=評定5」と決められているわけではありません。
点数だけを見るのではなく、通知表の観点別評価や、どの問題・課題・活動で力を示せたかまで確認してみましょう。
学校での学習を整える具体策は、2学期期末テストと内申対策も参考にしてください。

誤解② 手を挙げないと内申が下がる
授業への参加は大切ですが、挙手の回数そのものを数えて評定を決める全国共通ルールはありません。 「主体的に学習に取り組む態度」は、学習への粘り強い取組と、自分の学習を調整しようとする姿などから見取る考え方です。
人前で話すのが得意でない生徒でも、振り返りの記述や課題の改善、質問などで学習の過程を示すことはできます。

誤解③ 提出物を出せば「主体性」はA
提出期限を守ることはもちろん大切です。しかし、「提出した・していない」だけで主体的に学習に取り組む態度が自動的に決まるわけではありません。
「とにかく埋めて出す」より、間違えたところを直し、次にできるようにするところまで進める方が、学習そのものにも大きな意味があります。


誤解④ ノートがきれいなら評価が高い
見やすいノートは学習に役立ちます。ただし、色の数や文字の美しさ、ページ数そのものを競うことが目的ではありません。
誤解⑤ 先生に好かれないと内申は上がらない
現行の学習評価は、各教科の目標や内容に照らして学習状況を評価する「目標に準拠した評価」です。「先生に好かれること」を攻略法にするのは、本来の学習評価の考え方とは違います。
誤解⑥ 部活・生徒会を頑張れば教科の評定も上がる
部活動や生徒会、委員会活動は、学校生活の中で大切な経験です。ただし、それだけで数学や英語など各教科の評定が直接上がる仕組みではありません。
誤解⑦ 一度悪かった内申はもう取り返せない
1回のテストや1回の提出ミスだけで、その後の評価が永久に固定されるわけではありません。ただし、学期・学年の評価をどのように総括するかは学校・教科によって異なります。
志望校に対して内申が不安な方は、内申が足りないときの考え方も参考にしてください。

5 ACTIONS
内申・通知表を上げたい中学生が本当に意識したい5つ
「手を何回挙げるか」を数えるより、次の5つを毎日の学習に落とし込む方が実践的です。
評価規準を確認
学校・教科から示される評価の観点をまず知る。
間違い方を分析
点数だけでなく、なぜ間違えたかを見る。
提出+やり直し
期限だけで終わらず、理解までつなげる。
学びを表す
発言、記述、質問、振り返りなどを活用。
具体的に聞く
弱い観点と改善方法を先生に確認する。

FOR PARENTS
保護者が通知表を見るときの5つのポイント
通知表を受け取ったとき、数字だけで会話を終わらせないことも大切です。
責める質問より、次の行動が見える質問へ。
3観点のうち、どこが強く、どこに改善余地があるか確認。
点数は大切。でも学習の過程や改善も合わせて見る。
本人が振り返り、直し、自分で学ぶ機会を残す。
教科・学校ごとの差があるため、配布資料や説明を確認。
入試での扱いは地域・年度・選抜方法で異なるため、高校受験の判断では最新の制度を確認してください。
FAQ
通知表・内申についてよくある質問
Q1. 90点なら「5」になりませんか?
Q2. 手を挙げない子は不利ですか?
Q3. 提出物は何を意識すればいいですか?
Q4. 内申を上げる一番簡単な方法はありますか?
Q5. 保護者が先生に評価について聞いてもよいですか?
OFFICIAL SOURCES
この記事で確認した公式情報
評価制度の説明は、文部科学省の一次情報をもとに整理しています。
全国の考え方は共通でも、具体的にどの課題・活動を評価材料にするか、どのように学期・学年の評価を総括するかは学校・教科で異なります。最終的には学校から配布される評価規準・説明資料も確認してください。
SUMMARY
まとめ|「形式」より「学びの中身」を見る
通知表については、「90点なら5」「手を挙げなければ下がる」「提出物を出せば安心」といった分かりやすい噂が広がりやすいものです。でも、本当に大切なのは、形式をそろえることではありません。
何を理解できるようになったか。どう考えられるようになったか。うまくいかなかったときに、どう学び直したか。 そこに目を向けると、通知表対策と本来の学力づくりが同じ方向を向きます。
評定が気になったときほど、数字だけで結論を出さず、「どの観点を、次にどう変えるか」まで考えてみてください。
SHIZUOKA TOBU LIBRARY
静岡県東部 高校受験情報ライブラリ
通知表・内申の見方を整理したら、志望校や入試制度の情報もあわせて確認しておきましょう。





















