県立入試 国語の説明文分析

個別指導の学習空間
上尾西教室&入間扇台教室の本橋です。



埼玉県の県立高校の入試、
学力試験が終わりましたね。

受験した生徒さんはお疲れ様でした。
あとは祈るだけに…。

今回、
令和4年度埼玉県県立高校入試問題
国語の「説明文」の分析をしましたので、
いきなりですが私から投稿させて頂きます。


「倫理」に関しての文章でしたね。
これは難しかったと思います…。

倫理の問題に、
正解はあるのか無いのか。

例えば
「より多くの人を助けるために、
少数の人を犠牲にしてもいいのか。」

こういった問題に
正解があるのかないのか。

そんな深いことがテーマなので、
中学生にとってはかなり難解じゃないかな…
と思いました。




説明文で最も大切なのは、
筆者の主張や立場を読み取る事
です。

しかしこの文章、
「こう言う人もいるね?」
「こういう倫理学者もいるね?」

といった感じで、のらりくらり。

なかなか
はっきりとした筆者の主張がわかりにくい。



ただ、
「筆者の主張は何だ!?」
これだけをひたすら意識して読むと、見えてきます。

倫理の問題には
正解は「ある」が、
正解は「存在はしていない」。

…とても難しいですが、
筆者の立場は、これです。


「倫理」「算数や物理」と比較して、
それを伝えています。

「算数や物理」は、不変なる正解が存在する。
万有引力はあるのか、ないのか。
正解は、あるですよね。

一方
「倫理」は、不変なる正解が存在しない。
なぜなら、
どっかの誰かが勝手に作ったものだから。

例えば
「人を殺してはいけない」という倫理は、確かにある。
しかし、
戦争という特殊状況においては
より多くの人を殺した人が逆に褒められ、
勲章をもらえたのです。


倫理は、その時代、その状況の人が作ったものであり、
物理法則のように不変ではない。

時が立ち時代や人が変われば、倫理も変わっていく。

そういった意味で、

倫理の問題は
正解は「ある」が、
正解は「存在はしていない」。

なんですね。

最後に筆者は述べています。

誰かが作ったものなら、
変更を加えたり新しくしても構わないはず。
昔の人が作った倫理も、現代という時代に合ってないのら
作り直してもいいはず。







国語の説明文の構造は、
基本的に次のようになっています。

1問題提起
2筆者の主張
3主張の根拠
4結論 

これを意識して読むことが、
説明文の攻略法です。



ちょっと言葉が難しいので、
もう少しわかりやすくしましょう。

1問題提起(これどうなん?)
2筆者の主張(こう思うんよ)
3主張の根拠(だって、実際こうじゃん)
4結論(だから、こうすべきじゃね?)



どうでしょうか。

これを覚えて、
例えば
「あーここは筆者の主張だな」
「ここは結論だな」
と意識しながら読んでいく。

これが大切です。





今回の文章をあてはめてみましょう。
しっかりこの構造になってますよ。


1問題提起(これどうなん?)
 →倫理の問題って、正解はあるん?
2筆者の主張(こう思うんよ)
 →正解は存在しないと思うんよ
3主張の根拠(だって、実際こうじゃん)
 →物理とかと違って、
  絶対的な正解はないじゃん。

4結論(だから、こうすべきじゃね?)
 →時代とか状況によって、
  倫理は変えてくものじゃね?



この骨格をしっかり見抜けたかどうか。
それが正答率につながります。

以上
ありがとうございました。


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