テセウスの船

個別指導塾の学習空間、姫路今宿・姫路灘教室の今井です!

本日のテーマは「テセウスの船」、検索するとドラマが出てきますが、そちらではありません。

船に乗って冒険する中で、数々の功績を上げた船乗りテセウス。彼の功績を讃え、彼が冒険に使用した船を記念に保存することになりました。

船は木造だったので、長い時間と共に老朽化していった部分は新しいものと交換され補修されていきました。

その結果、長きにわたりこの船は「テセウスの船」として人々に認識されることとなります。

そしてある時、補修をしていた船大工がある事に気づきます。

いろんな部品を交換して補修していった結果、いつの間にかすべての部品が新しい木材に置き換わっていたのです。

そして更に「テセウスの船を最初に構成していた部品」は全て保管されており、それを使って再び同じ船を組み上げることができました。

①すべての部品が新しいものに入れ替わった、人々にテセウスの船と認識されてきた船
②テセウスが実際に冒険した船とすべて同じ部品を使った、新しく組み上げられた船

さて、いったいどちらが本物のテセウスの船でしょうか?

これは哲学的パラドックスなので、端的に答えを述べることはできません。考えることに意味があると思ってください!

さてここで、人間や生物は全て、細胞分裂を繰り返して生体機能を維持しています。古くなった細胞は老廃物として排出され、新しく生まれた細胞へと置き換わっていきます。

一説によると、3~4か月で人体の細胞は約90%が入れ替わってしまうそうです。もし①がテセウスの船ではないのであれば、4か月経てば人は皆9割ほど別人に変わってしまっていると考えられてしまうかもしれませんね。

逆に生物は日々成長し、知識・経験をため込んでいくのが当たり前だから、数か月前の自分と今の自分が異なっているのは当然だと考えるのもありだと思います。

もしこの問題を人間に置き換えて考えるのあれば、人の「意識」の所在を考えなければいけなくなりそうですね。

中3理科の細胞分裂に繋げていこうと思い書き始めましたが、きれいに繋がらなかったので今回は話の落ち無しです笑

また雑学を披露できる機会を楽しみにしています!

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