個別指導塾の学習空間、坂戸東と本庄南教室の望月です!
早いもので今年もあとわずかとなりました。
この1年、学習空間 埼玉エリアをお引き立ていただき誠にありがとうございました。
来年も講師一同、いっそう生徒の全員合格、成績アップに貢献できるよう尽力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年最後の投稿は、
エビングハウスの忘却曲線についてです。
エビングハウスの忘却曲線って人間は忘れやすいからたくさん勉強しなさい!っていうグラフのことでしょ 苦笑
という人もいらっしゃるかもしれないので、以下で紹介いたします。
この実験、
ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が、「記憶」に関して行なった実験結果から、提唱したのが「エビングハウスの忘却曲線」です。
学習塾や研修といった、教育のシーンでは、生徒に復習の大切さを教えるためにとても引用しやすく、便利な言葉で、根強い人気があります。
エビングハウスの忘却曲線は、縦軸に「節約率」、横軸に「時間」をとったグラフです。
もういちどグラフを見てみましょう。

(出典:https://heart-quake.com/article.php?p=9963)
「節約率」とは?
節約率とは、忘れた知識を再び記憶しようとした場合に、当初と比べて「どれくらい時間を節約できているか?」を表す数値のことです。
例えば、何かを文字の羅列を10分で記憶したとします。多くの人は60分も経てば内容を忘れてしまいます。
60分後に同じ文字の羅列を記憶しようとすると、次は5分程度で覚えられるようになった。
ということです。
しかし、
グラフ全体を見るとなだらかに右肩下りの形をしているため、忘れやすさを表したグラフに見えます。
このことから
人間は忘れやすい生き物だ → 早く復習をしないと勉強の効果が得られにくい
という認識が広がっているように思います。
たしかにそういう見方もできそうですが、、、、
もうすこし 詳しく実験の仕方を見てみましょう。
エビングハウスが用いた方法は、2つの子音の間に母音をはさんだ3字(LAH、RORなど)からなる意味を持たない音節のリストを作り、それを完全に暗唱をするのに必要な反復回数や、一定の時間経過後の再学習時には何回の反復で再び暗唱できるようになるのかなどを記録していった。
とあります。
まとめると
暗記したのはリンゴ コアラ などイメージできる単語ではない
連想できない文字の単語帳を作って、ひたすら繰り返し暗記した
ということです。
意味がわからない単語にもなっていない文字をひたすら暗記した。。。
LAH、ROR KHR SFP KMF ・・・・・・これって 地獄ですよね(;^ω^)
暗記が苦手な生徒、暗記は地獄だーとおもったことありませんか?
勉強が苦手な生徒にとって、社会や理科の用語、英語の単語は意味がつながっていない場合が多いかもしれません。
この実験から学習者が学ぶことは
人は忘れやすいからたくさん勉強しよう ということではなく、
意味のわからないことは覚えにくい ということだと思います。
では、日々の学習の取り組み方にどのように還元したらよいのか
英語の単語を例に一つ紹介してブログを閉めたいと思います。

教科書から抜粋です。 とても分かりやすい図ですね。
コアな「USE=使う」 という語源から様々な単語が関連しています。
reuse ~を再利用する user 使用者 usefull 役に立つ・・・
知識と知識がつながっているとイメージしやすいですよね。
上記のように
単語と単語につながりがあるということを理解するといかがでしょうか?
あぁなるほどー。そうなっているのかと納得できると思います。
誰しもが一度は作ったことのある単語帳のように記憶をするのではなく、
単語と単語にはつながりがあり、意味があると認識すること。
大切なのは、
学習者が勉強しやすいと思えるか
学習者が勉強を続けられるか
です。
このように単語をとらえてみると、単調的な単語暗記が少しでも取り組みやすく変わるしれないですね!
そのうえで記憶の定着を図るために、適切に使いこなせるまで演習することが大切ということは加えておきます。
長くなりましたが皆さま良いお年を。
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