個別指導の学習空間(埼玉西部エリア)
上尾西教室&入間扇台教室の本橋です。
年の瀬が近づいてきましたね。
私としては
今年お世話になった方々に感謝をしながら、また来年にむけ、英気を養いたいと思います。
(英気を失ったわけではありません)
今年最後の私からの投稿は、
国語ネタで締めたいと思います。
「誤用されてる言葉」シリーズ。
という事で、
間違った意味で使われ続けちゃってる。
そんな言葉のご紹介。
といった謎の内容で、お送りします。
まずは、「失笑」です。
失笑(しっしょう)
×しかたなく笑うこと
○おかしさに耐えきれず、吹き出して笑うこと
失笑は、思わず笑ってしまうこと。
つまり
こちらがボケて、
相手に失笑されたら大成功。
「ウケてる」って事です。
ボケが失敗した時、
相手がするのは「苦笑い(にがわらい)」です。
「失笑」と「苦笑」が
混同されてしまってる傾向がありますね。
続いて、「号泣」です。
号泣(ごうきゅう)
×涙を流して泣くこと
○大声をあげて泣くこと。泣き叫ぶこと。
号泣は、「大声で」泣くこと。
だから
「映画館で号泣したわ〜」
…これはかなりマズい状況です。
大迷惑ですね。
最後は、「ハッカー」。
「ハッカー(hacker)」
意味
→主にコンピュータに深い技術的知識を持ってる人。
本来は、
悪い人のことじゃないんですね。
他人のコンピュータに侵入する悪い人は、
「クラッカー(cracker)」です。
これも、
「ハッカー」と「クラッカー」が混同されちゃってますよね。
日本語ってけっこう、
間違って使われる
↓
そのまま浸透しちゃう
↓
間違って使われ続ける
こんな言葉がけっこうあるんですよね。
その誤用が
もはや浸透して市民権を得たのなら、
それはもう、それでいい気がしますけどね。
誤用がいつのまにか、
正式な意味になっちゃうパターン。
しかし
それを無秩序に野放しにすると、
日本語という言語が崩壊していきますよね。
正しい日本語と
正しくない日本語。
これは明確に決めて管理してかないと、
「何でもあり」になってしまいます。
昔、
江戸幕府が江戸(東京)に幕府を置いた時、
当然、江戸に人口が集中する事になりました。
その際、
各地方から人が江戸に集まるのですが、
方言がバラバラ、かつクセが強すぎて、
地方出身者同士は全く会話できなかったそうです。
これにあせった江戸幕府は、
共通語としての日本語を統一していったと言われます。
近代国家において、
統一言語が無い。同じ国民同士が会話をできない。
これはあってはならない事ですよね。
確かに、
クセの強い方言とかって
聞いても意味不明なケースありますよね。
でも
方言とか〇〇弁とかを
その地方の伝統や文化と見た時に、
無くなったら寂しい。
共通の言語は、国として守っていく。
一方で、方言も守ったり
言葉を時代に応じて柔軟に改廃したり。
言語って、そんな対応が大切なのかなあ
と思ったりしました。
では最後に、
雑学を一つ。
日本は、
日本語を公用語として指定してない。
これ、事実です。
しかも、
パラオ共和国は
日本語を公用語として指定している。
カオス。
謎の状況ですよね。
以上
ありがとうございました。
皆さま良いお年を。